「ハアー。今月も足りない」 我が家はいつも火の車でした。 それもそのはず、今から考えれば、理由は明らかだったのですが、その時は不思議と夫のギャンブルが原因だとは思いいたらなかったのです。 その時私は、夫を尊敬していました。 仕事に行って、生活費を入れてくれる。なんて有り難い。いまでは鼻で笑ってしまうような話ですが、私の育った環境も手伝って、そう思い込んでいたのです。 だから、家計が回らないのは、私が至らないからだと思い、少しでも家計を回していかなければと、家計簿を付けていました。 家計の付け方を変えても、良くなるわけではありませんでしたが、友達からのススメや、「使いやすい」そんな言葉に惹かれ、5種類もの家計簿を、時期を替えながら付けていました。『袋分け家計簿』『みるみる貯まる家計簿』『いちばん使いやすい家計簿』『レシート貼るだけ家計簿』『づんの家計簿』 一度は耳にした事はあるのではないでしょうか? もちろん、それぞれの家計簿は優秀ですが、私には合わないものもありました。 そんな経験から、それぞれの家計簿に付いて感じたメリット、デメリット、どんな人ならお勧めできるか、といった視点で解説をしています。 また、家計簿を付けても、良くならないのは結局、人の質です。 身の丈に合った生活をする、そんな当たり前の事が、ギャンブル依存症の人を配偶者に持つと見えなくなってしまいます。 家計簿を付ける事は、生活を振り返ることにもなり、有意義な事です。 でもその前に、サイフの穴をしっかり埋める事から始めてください。 我が家は、その穴をふさぐことは出来ませんでした。 だから、ある決断をして、ようやく解放されました。